コタラヒム(KOTHRA HIMBUTU,コタラヒムブツ)
学名:サラシア・レティキュラータ
原産:スリランカ
スリランカのアーユルヴェーダーにおいてコタラヒムは国家財産と言われるほど貴重なハーブなのです。スリランカ政府はその貴重なハーブ類を一貫して保護、育成してきました。コタラヒムをはじめとする約70種類のハーブを国内消費量確保と無秩序な海外流出を防ぐため厳重な輸出規制の対象としてきました。              
しかし、スリランカ政府におおいに貢献してきた日本の企業が政府から輸出の許可を
                      
取ることに成功しました。つまり、現在輸出される国は日本だけなのです。
さて、コタラヒムはアーユルヴェーダーにおいて血糖値を下げる糖尿病対策と肥満対策の貴重な薬木として、3000年も前から使用されている記録があり、生薬の中でも重要度でトップクラスに位置しています。
血糖値抑制に作用する成分はサラシノールコタラノールです。 
デンプン類の食品や砂糖類は、唾液中のアミラーゼによって胃の中で消化され、十二指腸を通過すると脾液のアミラーゼによって消化を受け、ブドウ糖2分子のマルートスという状態になり、さらに小腸ではαーグルコシダーゼ分解酵素によって分子のブドウ糖に完全に消化され、小腸の上皮細胞から吸収され、内脈を通り、肝臓に運ばれ、エネルギーとして使われます。この過程で、コタラヒムは、αーグルコシダーゼなどに対する阻害作用を持ち、そのため1分子のブドウ糖では消化されず2分子のままで小腸を通過するので血糖値が上昇しない、と言うわけです。
現在、糖尿病の治療薬として多く使われているのが「αーグルコシダーゼ阻害薬」というもので今まで発見されている薬草などの生薬系のものはこのαーグルコシダーゼ阻害作用ばかりです。しかし、αーグルコシダーゼ阻害薬の場合、効果がでるのには時間がかかるものですが、コタラヒムの場合インスリン注射をしたかのように速効性があり、20〜30分で血糖値が下がってくるデータがあります。その効果は最新の糖尿病治療薬の「糖新生阻害薬」に匹敵するとまで言われております。

糖尿病の合併症を防ぐ成分は
     マンギフェリン
糖尿病の合併症として網膜症、腎症
神経障害といったものが考えられま
す。糖尿病で高血糖が続くと結果的
に細胞の中にブドウ糖がどんどん入
ってくるようになります。するとそ
のブドウ糖を代謝させるアルドーズ
還元酵素の活性が高まる一方ソルビ
トール脱水酵素の活性が上がらなく
なりその結果ソルビトール脱水酵素
の量が増えてきまがそれが合併症を
引き起こす原因物質なのです。マン
ギフェリンにはアルドーズ還元酵素
の働きを抑えてソルビトールが作ら
れるのを抑える作用があります。
抗肥満に作用する成分は
カテキンマンギフェリン
ご存知カテキンと言えば緑茶。現在
あちらこちらで話題になっています。
コタラヒムにもカテキンが含まれて
います。カテキンはポリフェノール
の一種で体脂肪を軽減する効果が知
られています。またマンゲフェリン
には脂肪の吸収を抑える働きと脂肪
分解作用があります。この両方の成
分の働きによりダイエット効果が期
待できるのです。
臓保護作用もカテキンマンギフェリンの抗酸化作用。
体内では活性酸素という細胞を酸化させる物質が発生してしまいます。
その活性酸素が肝臓で増えると活性酸素を消去する酵素等が働いて酸
化を止めようとするのですが、ストレスなど様々な要因で消去しきれ
ないほどの活性酸素が増えてくることがあります。それで、その手助
けになるのが抗酸化物質です。コタラヒムのカテキンやマンギフェリ
ンには強力な抗酸化作用があり肝臓を保護するわけです。
老化防止や下痢、便秘にもコタラヒムが有効。
糖尿病になると人間の体は血糖値を下げるためにインスリンが多く分
泌されるようになります。インスリンを分泌するすい臓が疲労しイン
スリンそのものが出にくくなります。糖尿病になるとインスリン注射
をするのはこのためです。このインスリンは加齢ホルモンの仲間で老
化を促進させるホルモンなのです。コタラヒムの成分作用で結果的に
インスリンの分泌量が減少し老化防止にもなりうるのです。
また同じく成分作用で体内に吸収される糖質の量が減少するというこ
とは前にも説明させていただきましたが、その分解を阻害された糖質
はオリゴ糖に変化し大腸内に達します。オリゴ糖は腸内の善玉菌の一
つであるビフィズス菌の栄養源となりビフィズス菌の量が増えるので
す。これは便通が良くなり便秘・下痢の解消につながり、美容上の改
善、腸内環境の改善、さらには、ミネラル等の吸収が良くなり免疫力
が向上し、感染症を始め病気にもかかりにくくなってゆくのです。 
*注意書*
●コタラヒムの効果は個人差があります。
●飲用後、お腹がゆるくなることがあります。
●原材料名を参照の上、食品アレルギー等のある方はお飲みにならないで下さい。
●他の健康茶との併用はお避けください。
●低血糖の方は、医師の指示に従ってください。
●薬を服用の方、通院中の方、インスリン投与をされている方は、必ず医師にご相
  談の上お飲み下さい。
サラシノール
血糖値上昇抑制作用
 
コタラノール
血糖値上昇抑制作用
マンギフェリン
糖尿病の合併症抑制作用
抗肥満作用
肝臓保護作用
カテキン
抗肥満作用
参考文献
「経済界」 2004 APRIL 4.6 No.772
研究室からの報告 第1回 究極の健康食品<コタラヒ
ム>開発に挑む 城西大学 和田政裕教授著
 
「はつらつ元気」2004 2
スリランカ・アーユルヴェーダ医学で最も重要な薬「コ
タラヒム」が日本に上陸。血糖降下作用など伝承的な効
能も科学的に解明されている。
元樹木抽出成分利用技術研究組合会長・農学博士 
橋本仁著
 
「はつらつ元気」2004 2
糖尿病の改善に食事療法、運動療法は不可欠だが、さら
にコタヒラムなど血糖降下作用の明らかなハーブを用
れば血糖コントロールがうまくいく!
慶和病院副院長 日高士郎著
<試験方法>
 
上図はコタラヒムの脂肪蓄積抑制効果(ラット)を調べた試験の結果です。試験の方法は、ラットを二つのグループに分け
最初は両グループに高脂肪食(脂質が全エネルギーの44.9%)を与えて育てます。そして、15日目から、一方のグル
ープには高脂肪食にコタラヒムエキス末を加えたものを食べさせ、その後4週間飼育したものです。左の図を見るとわかる
ようにコタラヒムを与えたラット群では与えなかった群よりも体重が増えていないことがわかりました。
次に、45日目にラットを解剖して、内臓脂肪の割合を調べたところ、右の図のようにコタラヒムを与えたグループのほう
が明らかに内臓脂肪の蓄積が少ないことがわかりました。
 
参考資料
「はつらつ元気」2004 2
コタラヒムの血糖降下作用は臨床実験でも明らかにされている。低血糖の心配がなく食後血糖の上昇を抑えるので糖尿病予備軍の人にすすめられる。
元樹木抽出成分利用技術研究組合会長・農学博士 橋本仁著
参考資料
「はつらつ元気」2004 2
糖の吸収を抑えるコタラヒムは肥満抑制効果も判明している。また、腸内善玉菌を増やして腸内環境を整える働きがあるので免疫力もアップする!
元樹木抽出成分利用技術研究組合会長・農学博士 橋本仁著
最初にコタラヒムエキスを飲用しその5分後にショ糖を飲んで
30分後60分後、90分後、120分後に採血し、血糖値の上
昇がどれくらい抑えられるかを調べたものです。
ショ糖だけを飲んだ場合とコタラヒムエキスを飲んだ場合では
明らかに血糖の上昇が抑えられています。また、コタラヒムエ
キスの摂取量が多いほど、血糖の上昇が抑制されることが判
明しました。
投与量: a ショ糖 50.0mg
      b コタラヒムエキス末 
      100mg 200mg 300mg 400mg
負荷試験:bを摂取5分後にaを摂取し、採血を行った
採血時間:0 30 45 60 120分
測定項目:血糖値
試験実施時期:2003年7〜8月
コタラヒムの含有成分と効能